アートディレクション / デザイン / イラストレーション
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ヒトツブカンロ 小さな手提げのデザイン。
東京駅に店舗の出店場所が決まり、図面を確認したところ、通りから見るとお店の半分以上を隠す外すことができない大きな四角い柱が。

立ち上がり時は、東京駅の区画の規定でブランドサインが柱に隠れてメイン通路から見えず看板も出せないという状態でした。
1日何万人も通る東京駅の通路。
ただ商品が並んでいるだけだと、他のお店と区別がつきませんし、覚えてもらうこともできません。
せっかく目立つ柱があるので効果的に使えないものかと。
そこで、新しいお店を覚えてもらうために、目印になる場所にしようと「小さな手提げがたくさんぶら下がってる」という目印を塞ぐ柱を利用して作りました。
ブランドサインが出せないけど新しいお店を覚えてもらうための目印です。

小さな手提げのパッケージはロゴの形で窓が開いていて中の商品が見えるようになっています。
中を入れ替えることで、外側のパッケージはそのまま長期間使えます。
カンロさんは元々飴をたくさん作ることができるので、いつも作っている商品でも、パッケージをあつらえてあげることで、ギフトとして手に取ってもらえるのではと提案しました。

このパッケージは、「カンロ」の名前が入るブランド名の提案と合わせて、ロゴの形にもなる「ロ」の文字を使ったデザインを提案しました。

カンロは漢字で書くと甘露
甘露の語源には「空から降る甘い露(つゆ)」という話しがあります。
露(ロ)の文字はカンロさんのお仕事を象徴する、大事な1文字です。
その文字をロゴの形にデザインしました。

立ち上がりで制作した商品は
新しいブランドなので、覚えてもらうため、全て「ロ」の形を使ってデザインしています。四角の形がコロコロついたパッケージの〜と、商品だけ見てもヒトツブカンロと結びつく仕組みを作りました。

同じように色もメインで使用する4色を決めました。
立ち上がり当時のカンロさんの企業理念の中に「真善美」という言葉を挙げられていて、真=白、善=紺、美=桃色、に新しいカンロの挑戦として+黄色 を基本カラーとしました。

基本カラーに絞られすぎると、店頭に変化が少なくつまらなく変化に乏しく見えてしまうので、催事や商品フレーバーを立たせる場合はそれらのイメージを優先し、定番となりうる長期にわたり販売される商品はなるべく基本カラーを使用するような仕組みを作りました。
その都度の都合でデザインしていってしまうと、視覚的な特徴の見えないブランド=なんだかいつまで経っても覚えてもらえないブランドになってしまいパッケージの販促効果としても非常に効率が悪いです。
もちろん仕組みを守ることが目的ではないので常に世の中の変化を確認し柔軟に対応。

作る側は、毎回関わっているので、次から次へと新しい色やデザインを作りたくなりがちですが、お客さんは毎回新商品が出るたびに店頭を訪れるわけではありません。(この作る側の客観視が本当に難しい。常に冷静に。)商品一つだけでも、そのブランドらしさを持たせるのは、ブランドを覚えてもらって、ファンになってもらうために必要なことだと思います。そのようなことを踏まえて、また世の中の変化も確認しブランドのトーン&マナーを時間軸も踏まえて計画していくことはアートディレクターの仕事として大切なことだと思います。
販売する期間によってもパッケージデザインは大きく変わるかとおもいます。

なんだか可愛らしいデザインを楽しく作っているように見えるかもしれませんが、世の中に出ていく商品ですので、このようなことを一つ一つ整理してデザインをしています。

一番小さいのは、オープン時のノベルティとして配布した、飴がヒトツブ入るサイズの小さな手提げです。持ち手は黄色の輪ゴムです。

全て私の記憶を頼りに書いていますので
カンロさん情報に関して事実とは異なる内容があったらごめんなさい。

AD.D: Akiko Sekimoto

2020.2.4

​→ ヒトツブカンロのデザインのページ